B-JETは2025年から株式会社 新興出版社啓林館の新規事業部が運営しています。

当社は、小学校・中学校・高等学校の教科書・教材、児童図書、ICT教材などを制作・販売し、学校現場をサポートしている出版社です。「新興出版社」「啓林館」「文研出版」3つのブランド名で子どもたちの未来を創造する教材を提供しています。

当社は2022年よりB-JETのプロジェクトに参画し、バングラデシュのICT人材に対する日本語教育を支援してまいりました。外国人技術者が日本語を学び、日本の企業や地域社会で活躍することにより、日本企業のグローバルアウトソーシングを加速させ、地方自治体の活性化にも貢献することをミッションとしています。

そのような取り組みの一環として、2024年には、宮崎大学とともに「バングラデシュのICT人材育成モデル」が評価され、「デジタル人材育成大賞」を受賞。2024年には、第1回JICA国際協力賞も受賞いたしましたことを、大変光栄に思っております。

私たちが掲げるビジョンは、「人間教育、人類文化の向上に寄与し、楽しく豊かな社会の実現をめざす」こと。子どもたちの学びによる知の力を結集し、未来を担う人材を育てることはもちろん、国や文化を超えて学び合い、ともに社会を築いていく。

そんなグローバルで持続可能な社会の実現に、バングラデシュとの連携事業を通じて、これからも貢献してまいります。

新興出版社啓林館
代表取締役
北川 賀世子

B-JET(Bangladesh-Japan ICT Engineers’ Training Program)は、独立行政法人国際協力機構(JICA)とバングラデシュ政府機関・Bangladesh Computer Council(BCC)が共同で2017年にスタートした、バングラデシュのICT人材を対象とした日本就職向けトレーニングプログラムです。将来の民間移管を見越した、実証的なモデル事業として運営が開始されました。

バングラデシュ政府は、ICTやソフトウェア産業を重点分野と位置付け、人材育成に力を入れてきました。しかしながら、国内では給与水準や雇用の安定性に課題があり、エンジニアが自らの能力を十分に発揮できる環境は限られています。

一方、日本ではIT人材の深刻な不足が続いています。B-JETは、こうした両国の課題を結びつけ、バングラデシュの優秀なエンジニアと日本企業の共創を実現するプラットフォームとして機能しています。

2021年からは後継事業として国立大学法人宮崎大学、バングラデシュのノースサウス大学、株式会社BJITグループ、株式会社B&M、新興出版社啓林館などが連携し、取り組みを継承・発展させてきました。

プログラム開始から8年で、約250名の卒業生が来日。北海道、東京、福岡、宮崎など全国各地でITエンジニアとして活躍しています。B-JET生の採用をきっかけに、事業拡大につながり、現地法人の新設へとつながった事例も生まれています。

企業からの高い評価に加え、B-JETは多方面から注目を集めています。産学官が連携し、バングラデシュ出身の人材を継続的に育成・輩出するこの取り組みは、先進性と社会的意義が高く評価され、2022年には「宮崎―バングラデシュ・モデル」がデジタル人材育成大賞を受賞。2024年には、その継続性とモデル性が認められ、第1回JICA国際協力賞を受賞しました。

2025年からは、新興出版社啓林館の新規事業部がプログラムの運営を担い、日本語教材の共同開発も始動。B-JETは今後も、日本とバングラデシュをつなぐ人材育成を軸とした多面的な連携のプラットフォームとして、着実にその歩みを進めていきます。

B-JETの特徴

  • 現地トップ私立大学であるNorth South大学と連携
    国内トップクラスであり、世界大学ランキングにも選出されているバングラデシュの名門・North South University。そのキャンパス内にB-JETセンターを設置しています。研修生は平日毎日通学し、集中できる環境のもとで学習。教室には大型モニターなど、学習に適した設備が整っており、実践的な研修に最適な環境が整えられています。
  • 数千人の応募から選ばれる優秀なエンジニアたち
    B-JETは、日本企業への就職を目指す人材育成プログラムとして、バングラデシュのITエンジニアの間で高い認知度を誇ります。毎年、書類審査・技術テスト・日本語試験・面接といった選考を経て、最終的な受講者が決定。数千人規模の応募者の中から、選ばれるのはわずか約30名という非常に狭き門です。研修生を少数とすることで、手厚い育成体制のもと、質の高い研修を実現しています。

    研修生は「バングラデシュ国内の大学を卒業していること」「IT系学部に所属していたこと」などの応募資格を満たし、ITEE(情報処理技術者試験)の合格者をはじめ、高い技術力と専門性を備えた人材が選抜されています。また、日本の在留資格「技術・人文知識・国際業務」に該当する要件を満たしており、ITエンジニアとして即戦力となることが期待されています。

  • 日本語学習を支える専門教材と日本人講師
    日本語学習には、宮崎大学発スタートアップMIES(宮崎国際教育サービス株式会社)と共同開発した教材『わくわく日本語』を使用。週5日、指導経験豊富な日本人講師がオンラインで授業を担当しています。また、日本でITエンジニアとして働いた経験を持つB-JET卒業生が、学習サポーターとして研修生の日本語習得を支援しています。

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